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A moment with Katherine Earnshaw
Apr 20 '24

A moment with Katherine Earnshaw

SATURDAYS 各店のカフェにて、コーヒーなどのお供に

好評を呼んでいる種類さまざまな焼き菓子。

これを一手に担うのが、オールヴィーガンの

焼き菓子を提供する

『ホームカミング ヴィーガン ベイクドグッズ』の

キャサリン・アーンショーさん。

日本で生まれ育ち、23歳のときに渡ったアメリカで

ヴィーガン=完全菜食主義者になった彼女に話を伺った。

 

ブランドの世界観をお菓子に

 

- 以前はニューヨークで暮らし、服飾デザイナーとして働かれていたそうですね。-

 

 

 

“ はい。私が住んでいた地域にも SATURDAYS の

ショップがあり、当時からシンプルだけど存在感のある

ブランドだと思っていました。シティとネイチャー、

シックでミニマルなのにスポーティでヘルシー、

その絶妙なブレンドを新鮮に感じていました。

 

 

 

日本に帰国して『ホームカミング』をオープンさせたのが

2022年。ご贔屓のお客様がブランドの関係者だったようで、

そのご縁から SATURDAYS のカフェでも取り扱っていただく

ことになりました。

 

最初はウチの定番商品からスタートして、今は SATURDAYS

限定のコラボレーションラインを主に販売しています。専用の

ラベルやパッケージ、フレーバーも一緒に考えたオリジナル。

モノトーンのイメージが強かったので、SATURDAYS のコー

ヒーやデカフェを使ったり、チョコレートや黒ゴマを混ぜたり、

お菓子の色もブラックを基調にしています。さらに、各シーズ

ンのコレクションからインスピレーションを得た、季節ごとの

お菓子も販売しています。”



日本でのヴィーガンライフ

 

  • 「ヴィーガン」という言葉は日本でも随分と知られるように
  • なりましたが、現状をどのように感じられていますか? -

 

 

 

“ かなり大変なのが本音です。ヴィーガン料理を提供する

飲食店は少ないですし、閉店した店も多い。コロナ禍で

海外からの旅行者がストップした影響も大きいと思いますが、

インバウンドで成り立っていたという現実を寂しく感じます。

 

アメリカの都市部であれば、専門のレストランでなくても

メニュー表の1ページはヴィーガン料理だったり、

アペタイザー、サラダ、メインなど、

それぞれに1品はヴィーガン対応なくらい浸透しています。

メニューになければ、リクエストするとアレンジもしてくれる。

だからヴィーガンではない家族や友人に強制することなく、

店を限定せず食事に行けるんです。

 

また全米どこのローカルなスーパーマーケットでも、

ヴィーガン向けの食材が買えます。

しかも1種類じゃなくバリエーションも豊富なので、

好みや気分で選べて何ら困ることはありません。

しかし日本では都心であっても

高級スーパーなどに行かないと手に入らず、

日常的には行けなかったり、

種類も限られているうえに少し値段も張る。

だからハードルは高いですね。”

 

  • そもそもヴィーガンフードが身近にないので、
  • 食べたことがない人も多いと思います。-

 

“ ヴィーガンフードだって美味しいことが

知られていないんです。

きっと物足りないと思われているんじゃないかな。

でも大前提として美味しくないと誰も食べないし、

ストレスを感じては長続きしない。

その気持ちは当然なので、

『ホームカミング』は美味しさが第一。

プラスして実はヴィーガンでもあるっていう。

実際にウチのお客様の7~8割はヴィーガンではありません。た

だ、それが嬉しい。ヴィーガンフードも美味しいと

知っていただき、これを入口に関心をもったり、

一歩ずつ歩み寄ってもらえるキッカケになれば。”

 

 

 

広く根付くために必要なこと

 

  • 今後、日本におけるヴィーガンを
  • 取り巻く環境に望まれることは? -

 

“ 個人の意見ですが、アメリカのように

オプションが広がることですね。

どのレストランでも普通のメニューと

ヴィーガン料理があって、自由に選べるようになってほしい。

それで私が注文した料理が美味しそうなら、

ヴィーガンではない友人も食べてみたくなるかもしれないし、

ひと口あげて美味しかったら興味をもつかもしれない。

そうして無理のないレベルで自然に広がっていくのが理想かな。

 

 

 

“スーパーの食材や調味料も、まずは代用品を1種類、

次の段階としてメーカーやフレーバーの選択肢があると

料理の楽しみも広がりますよね。

そして、みんなが利用する場所で、

誰もが購入しやすい価格で揃うこと。そ

こまでならないと根付くのは難しいかも。

 

全人類がヴィーガンになるなんて無理でしょうし、

押し付けようとも思っていません。

ただ『ホームカミング』の焼き菓子を通じて

関心をもつ方が1人でも増えたら、

ほんの少しでも考えが変わる一助になれれば。

そのために私は、今までどおり目の前のことに

全力で取り組むだけです。

そしたらいつか、ちょっとずつ変わり始めるのかなって。”

 

 

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